これ読んだ

読書記録(感想ではない・あとたまに映画)

ザ・フォール/落下の王国

ベニスに死すを観た後しばらく自殺はしないがこのままだとたぶん死ぬと

いう状態だったため、とりあえず通常の生活に戻るかと思った時に、

レンタルしていたDVDの中にあったのがザ・フォール/落下の王国

なんとなく観たけど、救われた映画。

 

オレンジの収穫中に落下して入院していたアレクサンドリアが、

病院を散策中に撮影中の落下事故で寝たきり状態のスタントマン ロイに

出会い、彼の作るおとぎ話に聞き入れていく話。

最初はアレキサンダー王が・・・とか海賊が・・・という話だったけど、

アレクサンドリアの意見によって徐々に物語が変わっていく。

2人とも愛する人をうしなった結果、事故にあい入院しているためところどころ

現実とリンクしている。

おとぎ話のクライマックスがエンドではなく消滅に向かうため、

若干雑な感じもあるが、後悔の中失望を与えるためと思うと悪くない。

アレクサンドリアの怪我は軽いものであったため、

退院してロイと別れまた元のオレンジ農場に戻り、

話の大半が作り話なので本当にそうなのかわからないけど、

良い方向へ物事が進んだと回想のような形で終わる。

ロケ撮影でしかも有名どころのばかり使っているのに関わらず、

そういえばこれあの場所かって後から気がつくシーンが多い。

CGは電線消すとかそんなくらいの使用らしいです。

どんなことでもいいから失意の中、できれば暖かい時期に観るといい映画だと思う。

それでも世界は美しいし、たとえほら話でも信じたいことはたくさんあるって

気づかせてくれる映画です。