美しさと哀しみと(川端康成)
家に学研からでてた「現代日本の文学 」という文学集があるのですが、
なんかよく見たら読みたいなーと思ってたやつが載ってて、
っていうか、図書館で借りたはまだしも文庫買ったことあるよね・・・っていうのもあって、
ちゃんと読んでいこうと思った。
川端康成でいうと、雪国とか伊豆の踊子とか有名だけど読んだことないんだよなーと思ってたら載ってた、買わずに済んだ。
全50巻らしいけど、たしか1冊だけ足りなくてどうしような?と思ったら、
アマゾンのマケプレに転がってたので購入。(ちなみに足りなかったのは太宰治でした)
あと勢いあまって、どうやら+10巻の続編があると知り初めてのヤフオク利用。
そんなわけで、全60巻の文学集がある家になってしまったので、
しばらくはこれを中心に読んでいきたいです。
川端康成作品で最初に読んだのが、片腕・眠れる美女だったので、
かなり攻め込んでる作家だなぁ・・・とは思ってたけど、
美しさと哀しみともかなり攻め込んでいました。
愛する師のために、レズビアンの女弟子が男の家庭の破壊を企てる復讐劇です。
たまたま向こうが連絡寄越してきたけど、金輪際もう会わないくらいにしておけば、
何ともないまま終われたのに、復讐しようと思い立つけい子は激しすぎますね。
1965年の映像化の際、レズビアンの女弟子のけい子役を加賀まりこが
やってるらしいけど、川端康成が加賀まりこに御執心だったって前にテレビで
観たんだけどこの作品のことだったんだなぁ。
撮影中にじっ・・・と見続けてられてたって。