中井英夫―虚実の間に生きた作家
ペヨトル興亡史で中井英夫のことがちらっと書いてあって、
薔薇が咲き乱れる洋館で、酒を勧められて
まぁどうこうされるわけではなかったんだろうけど、
照れくさくなって慌てて逃げてきたって話があって、
ザそっち系・ザ耽美な人だとは思ってるんですけど、
未だに虚無への供物は読んだことがない。
興味はあるけど、どうしようかな~と思ってた時に、
虚無への供物最高だよ・・・としか言わないこの本はよかったです。
この本には単行本未収録の作品が載ってて、それも結構よかったんで、
個人的には、他の作品から攻めて最後に虚無への供物読みたいかなって思います。
虚無への供物以外は文庫になっておらず、現在はほぼ全集のみだから、
全集で読んでいくしかないからちょっとハードル高いな。
あと、全集に載ってないやつもあるらしいし、
虚無への供物を読むのすごい先になりそう。