内藤ルネ自伝 すべてを失くして―転落のあとに
四谷シモンが若いころに、よその家の花壇のバラを毟って警察呼ばれたときに、
身元引受人として呼ばれて、内藤ルネって署名したら、
ルネってなんですか!と警官に言われたりした内藤ルネ先生。
乙女画家としてはPOP系なんだけど、
同性愛者でもあるので、実はゲイアートも残しているそんな内藤ルネ先生の自伝。
すごくないですが、自伝にすべてを失くしてって。
なかなかこんなタイトルつけれませんよ。
上のエピソード、実は呼んだ当時それほど親しい間柄ではなかったらしいのですが、
なにも疑問に思わず身元引受人になってしまうくらいだから
とても優しい人なんです。
優しいがゆえに本当にすべてを失くしてしまう出来事に遭遇してしまうんだけど、
持ち前の強さで乗り越えたまでが載ってます。
まだまだこれからかなぁと思っていた矢先に亡くなってしまったのが残念。
持っていたアンティークドールのコレクションとかも、
死後オークションで世に出てしまってたのもあるはず。
余談なんですけど、内藤ルネの絵本で、
美少年・美青年を捕まえて飾る趣味のある魔女が、
好みドンピシャの青年を見つけてそれまでのコレクションを放置し、
車にその青年を載せて旅立ってしまうってやつって、
本になってないのかな?
タイトルすら思い出せない・・・
この本に載ってたっけ。