これ読んだ

読書記録(感想ではない・あとたまに映画)

ベニスに死す

ひとつ前の記事で、祖父母が死んだら荒れ狂うって書いたけど、

本当に祖父が死んだときに荒れ狂ってしまい(過呼吸・不眠・食事がとれない)

葬儀が終了して家に帰ってきて、とりあえず気を落ち着かせようと、

観たのがベニスに死す。

それから毎年祖父の命日に観てたけど(8月21日)、去年祖母も亡くなってしまい、

さすがにつらいので去年からもう観てない。

たぶん今後も観ることはないだろう。

 

老音楽家が、静養地でたまたま見かけた美少年の虜になり、

ずっと姿を見つめ続けていくお話です。

会話は一度もないです。妄想の中で1度だけ会話する程度。

個人的に観たタイミングが死にまみれていたということもあるけど、

映画自体が本当に死にまみれている。

映画の全体的な美しさは死を誤魔化すためのような気がしてきます。

疫病が流行して消毒剤を町中に撒いているのに、疫病など流行していないと言うように。

でも、死の間際に幻のような世界で幻を追って死ぬのだから悪くはない話だと思います。

ところどことに入る回想は完全に走馬燈だと思う。

なんか品がないなっていうシーンが多いのは

舞台になったホテルのランクがちょっと低い設定らしいですね。

高名な老作曲家アッシェンバッハが通常なら泊まらないような宿だそうです。

現世が嫌になって地獄を覗いたら美しい悪魔がいた、そんな感じかな。

 

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D機関シリーズ(ジョーカー・ゲーム)

アニメから入ったけど未だに熱が冷めずに、

毎日ジョーカー・ゲームジョーカー・ゲーム言っている。

ジョーカー・ゲームにここまで惚れ込んでいるのは、

きっと登場人物が故郷とか家族とかそういうものを捨てて、

スリルを楽しんでいるからだろう。

 

子供の頃一番近くにいた大人は両親ではなく、父方の祖父母だった。

両親は約29歳差だけど、祖父母とは50以上は歳が離れているので、

早かれ遅かれ別れがすぐにやってくるのは目に見えていたし、

10歳頃に祖母が、アメジストの数珠を「そろそろ葬式とか多くなるから」とくれた時、

いよいよ別れの影が濃くなった。

 祖父母が亡くなった場合、なんらかの異常をきたすのは目に見えていたので、

いつの日か故郷とか家族とかそういうものは捨てようと思っていた。

捨ててしまえば、失った時に辛い気持ちにならなくて済むだろうし、

故郷はしがない地方都市だから、東京とかもう少し南の大都市にでもいけば

仕事もあるし、自然と帰郷が面倒になって捨てれると思っていた。

けれど、結局故郷も家族も捨てられないまま現在に至っている。

理由は、両親も祖父母も離婚してしまい家族自体を失ってしまった。

故郷は別にどこか他所へ引っ越してしまえばいつだって、捨てれる。

しかし、家族は存在しないと捨てれない。

できれば、ひとつの家に全員いてくれた方が捨てやすい。

いつの日か捨てねばならぬと思っていたバチが当たったのか、

昔から仲が悪いこともあったのでこうなる運命だったのか、

とりあえず母と故郷を捨ててしまうと天涯孤独になってしまうので

(兄弟姉妹もおらず親戚づきあいも希薄なので本当に)

故郷に留まり続けるという無意味なことを続けている。

 

D機関メンバーはおそらく揃いも揃っていい所のおぼっちゃん、

そして家を継がなくてもいいという立場だと思われる。

大体、家業がうまくいってる家というのは家族仲はとてもいいし、

突然家を出て行っても、親もいつか帰ってくるだろうと思ってるし、

本人も気が向いたら帰ってやるかと思っている。だって帰る場所があるのだから。

そんな若さ・・・無鉄砲っていいなという話が主な中、

XX(ダブル・クロス)はいいですね。

いないと思われていたまさかの士官学校出の飛崎。

士官学校に行っても思想に染まらず過ごし、

なんやかんやでスカウトされて過酷な訓練をクリアし、

超人というかひとでなしの他のメンバーと過ごす時間はとても楽しかったという

恐らく最もスパイに向いてた人物。

向いていたと思う、あとは育った環境さえよければ。

簡単に言えば、ねえやに育てられてある日ねえやが突然消えてしまったがために

囚われた人。

しっかりとねえやが別れを伝えれば、駆け落ちなんかしなければ

その面影を追いかけることはなかっただろう。

少年の日の淡い恋心みたいな感じで。

わかっていてもある日突然消えた人をいつまでもいつまでも

待ったり知らず知らず追いかけてしまうのは一度陥ったらどうしようもない。

アニメと原作ではちょっと話が違う。

ちなみに、飛崎は前に映画の方でも書いたけど映画の主人公の生い立ちベースです。

 

すべて、アニメ化・もしくはベースになってるけど、

アニメだったら、魔都が好き。

無口キャラとされてた福本がしゃべりまくるし(塩塚)

草薙とどっちか本当の潜伏の設定かわからないし、

あれ?それって本当の経歴?という気もするけどまったくわからない。

まぁダブルフェイスで今後もやってくのかなー、

これが真っ黒な孤独ってやつか・・・と思う。

ロビンソンとか、アニメでは省かれたシーンが面白かったりするので、

未読の場合はアニメから入って、すべてを忘れて原作読んで、

ふたつ合わせて思い出すのがいいと思います。

まあだだよ

数ヶ月前、内田百閒の岩波文庫冥途・旅順入城式を読んで、

文学全集買ったけど、内田百閒は収録されてないし買っちゃえ~と他の文庫買ったら、

まさかの収録作品かぶりをやらかしたりしてた時に、

黒沢明まあだだよは内田百閒の話と聞いて観ました。

 

他の文庫には百鬼園随筆が収録されていたので、

まあだだよに描かれる内田百閒の生活がよくわかりました。

退職したのにやたらと学生に愛され愛す老教師のお話。

還暦のお祝いから始まった摩阿陀会。

劇中には第1回と第17回の様子が映し出され、出席者がガラッと変わってはいますが、

どちらも月日が経っても内田百閒がいかに愛されていたかわかります。

映画の大半を占める愛猫ノラの捜索シーン。

先生のためなら先生の家の隣の敷地買うかと即決で買ってしまう、

学生たちも世界にたった1匹しかいないノラだけはどうしても見つけられない、

弱っていく先生におろおろするばかり。

ストーリーは、派手なことはなく淡々と進んでいきます。

はっきり言えばおそろしく地味な映画です。

でも、こんな小説家がいたと思いだした時にみるといいかもしれない。

 

デジタル・リマスター版のジャケットいいですね。

ワンシーンだけでチラッと出てくるシーンなんですけど、

とてもかわいい夫婦です。 

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死者の花嫁 葬送と追想の列島史

ワーズワースの冒険「第22話「消えた少女人形の謎~カタン・ドールの世界~」回で、

東北の冥婚の話があってずっと冥婚が気になっていたので読みました。

ワーズワースの冒険で紹介されていた寺は、花嫁人形をお供えところなんですが、

最近知ったんですけど、山形あたりに故人と花嫁を描いた絵馬をお供えするところも

あるようですね。

まぁ冥婚の話はすぐ終わっちゃうんですけど、

死者を思う生きている人々の思いがMAXなのが冥婚で、

墓参りは近年できた風習で、昔はあまり墓は重要ではなかったという話が

占めています。

遺体の行方よりも魂の行方が大切みたいな。

ある程度、時がすぎると個人の名を完全に失い先祖とひとくくりにされる

という考え方いいなと思いました。

 

墓じまいというのはどうかと思うけど、年に1度は墓に参るのが先祖供養みたいな

考え方は変わればいいのになと思います。

父母両方の祖父母まで含めると今後参る墓が最大4つになって、

これに今後今のところ予定はないけど、嫁入りした墓ができてしまうと

5つになってしまう。

どうしたらいいんだ。

 

夢鬼(蘭 郁二郎)

物心ついた時からサーカスの団員で、醜く芸もできなかった少年が、

一座の花形の少女に恋して芸が上達し、

またブランコ芸の最中に予言夢をみるという話。

なかなか純粋な?恋物語です。

 

図書カード:夢鬼

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湯どうふ(泉 鏡花)

婦人雑誌に載ってた鍋レシピで肉団子をつくるところを読んで、

あ~あー!手は洗いましたか!爪は?!爪は短く切ってますか?!!!?

あー!あー!ってなってて泉 鏡花の潔癖症ってそんなレベルのなのか・・・

 

図書カード:湯どうふ